法人のあり方
先頃突然に施設拡大を考えないか?と言うお話を頂きました。
全くそのようなことは思ってもいなかったので大変驚き、お断りをしました。
詳しくお話を伺うと、全国展開を視野に色々の施設を多角的に
経営なさっている法人が特養の建設をお考えだと言う事です。
すぐ近くに全く同じ仕事をする大きな特養ができることは、ショートステイや
デイサービスの定員をきちんと確保できるかなど正直のところ
とても心配です。
入所判定会の度に,こんなにお困りの方をすぐにお入りいただけなくて
申し訳ないと思い続けてもいますので、できるだけ個人負担を少なくした
多床室の特養の必要性は痛感しています。そこで色々の方のところに
ご相談に伺いました。
どの方も『それは前向きに考えるべき』とおっしゃってくださいました。
でも私は最初から職員に「私たちは、大きなデパートの隣に昔から
変わらず続いている小さな靴屋さんを目指そうと」と言ってきました。
小さくていいので確かな品質を保ち続けていく事を目標にしたいのです。
でも利用者さんの利便性のこと、職員のポストの事、あるいは毎年苦労する
職員採用の事等々考えると規模が大きくなる事もとても大切な事だと思います。
又研修会などでも度々「1法人1施設ではだめですよ」とも聞きます。
そんなこんなで1ヶ月余り迷ったり悩んだりいたしました。
そしてやはり天心会は「小さくてもいいので、ご利用者の皆さんに安心していただ
ける確かな介護力と熱い心で真に心のこもった介護をし続けていくことを目指す」事に
決めました。
消極的でこんなリーダーでは職員に申し訳ないとの思いもないわけではありませんが
先の読めない不安定な時代でもあり、自分の身の丈のことを思って決めました。
たまたま頂いたお話を機に、法人のあり方をもう一度真剣に考える機会を持てた事に
感謝しなくてはと思っています。

