月日のたつのはとても遅い
今朝皆さんのお部屋を廻りながら、経管栄養で終日をベッドの上でお過ごしのkさんに「おはようございます。今日は4月19日です。もう4月も半分以上過ぎてしまいましたね。月日の経つのは早いですね」と申し上げると小さく首を横に振られたような気がしました。はっと気づいて「あごめんなさい。そうですよね。ベッドの上での一日は長いですものね」と申し上げると「長いよ」と小さな声で返してくださいました。胸が詰まりました。
お風呂の時以外は終日ベッドの上で、右にしてもらったり、上向きになったり左になったりで、窓から見える高い空だけで、秋になり冬になり春になるのです。
たとえストレッチャーに乗ってでも直に外気に触れ、窓越しでない太陽の光をいっぱい受け、木も花も車も人も色々の物がじかに見え、いろいろの音が聞こえる・・・・kさんをそんなところに連れ出したいと切に思いました。
ケアープランです、科学的介護です、介護の質の向上です、とみんなで専門の勉強も積んでくれています。とても大切なことでうれしくも思いますが、ご利用の皆さんが求めていらっしゃるのは、ごく当たり前の『生活』なのだということも忘れてはいけないと痛感しました。
桜と鯉のぼり
今年の冬は寒さが厳しかったためか、長尾川沿いや施設の庭の桜や花桃が、今日4月11日現在も雨の中でもしっかり花をつけてくれています。おかげさまで今年はゆっくりと入れ替わり立ち代わり、多くの方々に桜を見ていただけました。嬉しいことです。
でもなんといっても皆さんが目を輝かして喜んでくださったのは、4月9日誰かが言い出してくれて、男性職員で園内の水路の上に鯉のぼりを7匹高々と吊り下げてくれたことです。
この日は快晴でそのうえ風もあり、満開の桜と花桃をバックに勢いよく泳いだり、一休みしたりする鯉のぼりに皆さんが歓声を上げてくださいました。
そのうえ、吹流しが引っかかってしまうため少し大きい桜の枝を一本切ってもらいました。桜は切ってはいけないのですが今回は大義名分がありましたので実行しました。そのおかげでベッド上の座居位の保てない方々にも、外に行きたくない方にも、園内140人の皆さんに今年の桜を見ていただくことができ大感激です。
24年度が出発しました
今年は暦の関係で4月2日月曜日が新年度の始まりのような形となりました。
(現実には昨日(4月1日)から新しい部署で仕事をしてくれていた職員もいるの
ですが)
今年から天心会は、組織の編成も少し変えましたのを機会に4月2日8時15分
より辞令交付式を行いました。お恥ずかしい限りですが今まで「辞令交付式」な
るものを行わず、各々に出勤してきた時に辞令を渡していたので、今年はとて
も新鮮で、これで法人も立派な成人になった?という気持ちになりました。
新入の職員も昇格した職員も移動した職員もみないい表情と立派な態度で
参加してくれて、本当に心強く大変うれしく思いました。
施設の周りの桜や連翹をはじめ春の花々が咲き始めました。
私達も職員一同力を合わせて使命をきちんと果たしていきたいと思います。
梅の香に包まれて
今年は例年になく厳しい冬であったと思います。特に東北の
被災地の皆様のことを思うと心が痛みます。
私の施設でもこの冬7人の方をお送りしました。
病院ではもう何もする術がないと帰ってこられた方、ご家族と
共に最後の数日を過ごされた方、お気に入りの職員に手を握ら
れながら旅立たれた方、前日には良い笑顔で入浴もされた方
等々・・・とても穏やかで皆を安心させてくれるご立派なご最後でした。
今 できる限り在宅で過ごせるようにとの方向で色々の制度が考えら
れてきています。そのことは間違ってはいないと思いますが、人生の
最晩年を施設でお過ごしになることも在宅とは味わいは異なるかも
しれませんが、温かい感動の時間です。穏やかなお顔はご自分の
人生に「良くやった これでよかった」と納得していらっしゃるように
思えます。
職員が毎回看取りの振り返りをしていますが、その記録を読みますと
毎回感動します。職員一人一人が肉親のような思いで日々を過ごして
いてくれ、ご利用者との生活の中で感動したり悲しんだりしながら成長
してくれていることを実感します。とてもありがたいことと思います。
満開の梅の花の馥郁とした香にお送りした方々のことを思い、ご冥福
をお祈りしました。
皇帝ダリア
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秋空を背に
竜爪園の駐車場で咲き誇る
皇帝ダリアです。
花言葉は「おとめのまごころ」です。

